住宅ストック循環支援事業【国土交通省】

住宅ストック循環支援事業とは、若者の住居費負担の軽減、良質な住宅ストックの形成及び既存住宅流通・リフォーム市場の拡大を図るため、インスペクション※を実施し、既存住宅売買瑕疵保険に加入する既存住宅の取得や、耐震性が確保されたエコリフォーム、一定の省エネ性能を有する住宅への建替えの取組に対して、国がその費用の一部を補助する制度です。
※インスペクションとは、住宅の劣化状況、欠陥の有無などを診断することです。
対象工事契約期間、申込期間 | 平成28年11月1日以降の着工 |
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工事完了期限 | 平成28年11月1日以降の着工~平成29年12月31日(予定)までに工事完了 |
補助金交付申請 | 平成29年1月18日以降~平成29年9月7日(予定)までに申請 |
※予算額に達した場合は期限前でも補助金交付は終了となります。
※実施したエコリフォームの工事内容に応じた補助額(下記参照)の合計額が補助金としてもらえます。
住宅のエコリフォーム
補助金の対象となるのは、以下の要件を満たす必要があります。
「居住住宅のリフォームであること」、 「エコリフォーム工事後の住宅に耐震性が確保されること」 といった条件になりますので、エコリフォームのみで、耐震性を有しない住宅(耐震補強工事しない)は補助金の対象外となりますのでご注意ください。

※①~③の内、いずれか1つが必須、かつ①~③の補助額の合計が5万円以上


【必須工事】エコ住宅設備
エコ住宅設備の設置は加算工事ですが、下記のうち3種類以上まとめると必須工事に変わります。
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専用のフロふたなどがセットになっている高断熱浴槽
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6.5リットル以下の水量で洗浄することができる便器
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手元での止水や水優先吐水などの機能がある水栓
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エコキュートやエコジョーズなどの給湯器
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太陽熱を集めるシステムにポンプなどの動力があるもの
※太陽光発電システムではありません
※同じ種類の工事は工事箇所数にかかわらず同一補助額となります
【必須工事】開口部の断熱改修
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既存サッシの内側に樹脂製の内窓を設置
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古いドア・引戸を新しいドア・引戸に交換
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古いサッシを枠ごと取り外し、新しい断熱窓を取り付け
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既存のガラスを複層ガラス等に交換
※窓や扉のサイズによって補助額は異なります
【必須工事】外壁、屋根・天井または床の断熱改修
断熱材を規定量以上使用する工事が対象です
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既存の外壁の断熱材を撤去し、敷込断熱等を施工
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既存天井の断熱材を撤去し、敷込断熱等を施工
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床下・基礎に敷込断熱等を施工
※部分断熱の金額です
【加算工事】バリアフリー改修
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トイレや浴室、玄関やその経路などに1箇所以上かつ1本以上の手すりを設置する工事
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トイレや浴室、玄関やその経路などに1箇所以上の床の段差を解消する工事
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車いすで容易に移動するために通路又は出入口にいずれか1箇所以上の幅を拡張する工事
※同じ種類の工事は工事箇所数にかかわらず同一補助額となります
【加算工事】木造住宅の劣化対策
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木造住宅において、下記の劣化対策の工事を実施した場合。
リフォーム瑕疵保険に加入したものに限り対象となりますのでご注意ください。
※同じ種類の工事は工事箇所数にかかわらず同一補助額となります
■リフォーム瑕疵保険
エコリフォームについて、保険法人が取り扱うリフォーム瑕疵保険に加入した場合。
リフォームの際に行う検査と保証がセットになっている任意保険のことをリフォーム瑕疵保険といいます。

■耐震改修工事
耐震性のない住宅を現行の耐震基準に合わせる工事をした場合。
「昭和56年5月31日以前に着工の住宅」および「現行の耐震基準に適合しない住宅」が対象となります。

良質な中古住宅の購入
以下の要件を満たすリフォーム工事などが、住宅ストック循環支援事業の対象となります。
要件 |
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若年層(40歳未満)が中古住宅を購入し、インスペクションやエコリフォーム(上記の対象工事と同様)をする場合

※耐震改修工事は+150,000円(最大650,000円)